「クリントンにならなくてよかった」と、トランプ勝利を好意的に考えている人は日本では少数派のよう。こう考える人たちはだいたい共通して、「彼女は軍産複合体を主軸に世界を戦争に引き込んでしまうところだった」といっています。ただ皆一様に、「だからといって、トランプを支持しているわけではない」。
では、トランプ勝利でそれを阻止できたのだろうか??
トランプの策は、世界レベルの戦争ではないものの地域的な紛争には関わるもので、戦争はしません、という平和主義者ではない。それでも軍需予算の拡大は抑えるでしょう。国際政治は闇の権力の力比べ。表には出て来ないワルモノ同士がどうバトルするかなので、ここまでワタシは見通せないです・・・。
トランプも軍産を敵に回していては、ケネディ大統領のように狙われること必須。クリントンの私用メール事件をこれ以上追及しない、などと態度を軟化し始めているのはそんな危険を考えてでしょうか。これからトランプ潰しが始まるだろうから、選挙で威勢良く吐いていたその他の政策もその通りになるのかわからない。いや、軍産はもう弱体化して、彼はそんな勢力など吹き飛ばすに足る悪党なのか。いろいろ事態を想定してみてます。
そんななかで、日本の安倍総理はいち早くトランプと面談し信頼関係ができたと得意になっており、ずいぶん軽々しい。本気でこの腹黒いトランプと組んでいこうというわけではなく、アメリカについてきます、というだけでしょう。今までずっとすり寄っていたオバマ政権に手のひらを返し、裏切りに見えますね。後になって大変な仕打ちとなって降りかかると思うけど・・。
トランプ政策のなかで、後ろ向きの環境対策には大反対です。
これまで何年もかけて世界が合意してきたルール。地球規模の問題で、アメリカだけが勝手にやめる、などと言ってはいけない。日本の政府や産業界は、たとえアメリカが環境対策をやめると決めても、それに引きずられることなくあるべき政策路線を取り続けることです。