「家を建てておいてよかった〜」
暑い夏が来るたびに思う。
八ヶ岳の麓に両親と共有の家を建ててから10年あまり。真夏の1か月ほどは高齢の両親(父93歳、母86歳)が避難場所として使っています。今年は猛暑続きで、私も東京には居たくナイ・・・とできるだけ八ヶ岳に仕事を持ち込んで過ごしております。老人二人だけでは生活心配だし。
山間の別荘地ではなく里の合間といったところなので標高はそれほど高くなく、昼間は思ったよりも暑い。それでも夜はぐっと涼しくなるので、快眠間違いなし。東京の自宅で寝苦しい夜を過ごしたあとこのお家に来ると、一晩寝るだけで生き返るなぁ。
夜涼しいのは標高のためだけでないです。地面の土と林の木々が温度を調節してくれて、日が落ちると温度が下がるのがわかります。都会では土を踏むなんてことないですからね。アスファルトの地面とコンクリートのビル群が人工的な暑さをつくっている。暑いからエアコンをかけ、で熱風が吹き出されてさらに暑く・・・。
まだコンサルティング会社に勤めていたころ、ドイツに出張した際あちらのパートナーが別荘を建てる話をしているのを聞いてぐっと身近に感じたことがきっかけ。「マンションを買おうか」と思っていたところで、都会の狭い部屋を買うより安い予算で庭付き一戸建てが可能・・という発想の転換に気付かされたのです。加えてその年も暑い夏で、暑くてイライラしているうちに「都会なんか住む所じゃない!」と気持ちが高まったことが大きいかな。
それで行動を起こすところがワタシらしいのでしょうか。
いくつか現地をみて、イメージに一番近い現在の場所に決めました。完璧に要望を満たしているわけでないですが、あんまり迷っていると先送りになって結局「ま、いいや。やめよう」となりそうだったことと、両親が年をとっているので早く建てないと馴染まないだろうということで、Go ahead!
住む家でもないのにわざわざ買うというのは、結構決断がいるもの。
そんな時「この土地を買わなかったらこのままずっとサラリーマンで終わりそうだ・・」と漠然ながら重要な想いがよぎったので、最終的に自分の背中を押し一歩踏み出した感じでした。別荘と仕事は全く関係ないですが何か因縁があるようで、この自分を納得させる理由がとてもナルホドだったので、決定!
そんな経緯で購入にいたったのですが、土地を買ってから数カ月後に独立するきっかけができ、やろうという気持ちになれました。だからこの家にはとっても思い入れがあるのです。
ということで、本日は八ヶ岳と南アルプスの見えるライブラリーから。ここの無線LANを勝手に使ってます。今晩帰って数日東京で仕事。うだりそうだ〜。