スポーツの秋。
小学校の運動会を見に行く機会があり、自分の小学校時代のことを懐かしく思い出してました。
子供がいれば運動会なぞ年中行事でちっとも珍しくないでしょうが、私にとって、運動会に見る立場で行くのは初めて。今年から姉が小学校の校長になりそれも比較的近いようだから行ってみようか、ということで。当人も子供がいないうえずっと中学校の先生だったため、最初赴任の話を聞いた時は、大丈夫なのかなぁ〜と思ったものです。
ワタシの小学校時代というと、ともかく背が低くてそれだけでコンプレックスを感じていたものです。早生まれなので、生育が平均よりも遅れるのは仕方ないとしても、学年で一番小さくしかも二番との差がぐっとあってダントツ小さかった。・・・なので朝礼で並ぶ時は万年一番前。これは中学校でも続きました。
一番前っていつも先生の眼が届くところだし、後ろの皆の様子がわからないので「ちゃんと」していなくちゃいけないんですね。背が高い子たちは後ろの方で勝手なことができていいなぁ、なんてホントにうらやましかったですよ。
小さかった原因は、好き嫌いが激しくて食も細かったからとはっきりしてます。小さめのお茶碗に半分くらいご飯を盛ってもらい、それでも全部食べられないくらいの量でしたから。子供の頃から好奇心旺盛でしたが、食べることにはまったく興味も欲ももてなかったのです。
だから学校で一番嫌いな時間は給食の時間。「残さず全部食べましょう」がよしとされていた頃で、毎日お昼が近づくとユウウツな気分に。あれもやだ、これも嫌い、という子には辛い時間なのです。将来学校の先生だけにはなりたくない、と思ったもので、大人になってまで給食食べなきゃいけないなんて地獄に思えた。
それでもすばしこい感じで、運動は得意でした。かけっこは速い方だったし、飛び箱で一番高いのを軽々飛んでました。飛び箱なんかは身軽な方がかえってうまくやれるのでしょう。
そんなわけで、運動会の観戦でも、ちびっちゃい子が一生懸命手足を動かしてぴゅーっと走っていく様を発見すると、「おぉ頑張れっ」と応援に力が入るのでした。「小さいのに頑張ってるね」なんて言葉をよくかけられて、「その『小さい』っていうのは余分じゃないの」と子供ゴコロに反発してたけれど、大人になって見てみると確かにそうだね。
さて、運動会も最後の閉会式。
コーチョーの話を聞いて、1年生の子たちにわかるように話すってエラク大変だな、と思いましたね。あまり長々話さず、早めに切り上げてまとめていてなかなかいいじゃないか、などと「校長の保護者」のような気分で姉のお仕事状況を覗いた休日でした。