9月中旬から稲刈りが始まっています。
八ヶ岳南麓エリアはあちこちから水が湧くので、それを農業用水として引いた田んぼ風景が美しいです。
湧水で有名なところが、三分一湧水や大滝湧水、南アルプス領域を加えれば白州エリアも水がいいことで名高い。
三分一湧水は、文字通り湧いた水を三分割して水路に流れていきます。
大滝湧水は、水量が豊富で水を祀る大滝神社が建てられていて、飲料用に多くの人が水汲みに訪れてくる。敷地内あちこちの傾斜から水が染み出すように湧いており、全体がとても静寂で清められているところがステキ。山葵も栽培しており、小さいながら風情があって私が大好きなところなんです。
春になって田植えが済むと、水をはった田んぼが山々を映し出し、活気が溢れてくる。寒い冬が終わって楽しい気分ですね。周りの若葉も芽吹いてきて。
9月になると穂をつけた稲が熟して先を垂れてくる姿が頼もしい。晴れた日、山をバックに一面が金色で埋め尽くされる風景を見ると、これが日本の田舎風景だよな・・・と一人で納得してしまう。
こちらの知人が自家用に栽培している田んぼの手伝いで、私も稲刈りに出かけてます。
大規模に商業ベースで稲づくりするには、刈り取ると同時に脱穀まで行うコンバインが効率的。しかしこれは乾燥の際に機械を使って熱処理をしてしまいます。
それよりも、刈り取った株を束ねて田んぼの中で数日間「稲架がけ」で天日干しする方が自然で、お米の味も断然おいしくなる!
私が手伝う田んぼはこの天日干しばかりです。稲刈り機を使って束ねるところまで自動化する場合が多いですが、稲が倒れていたりで全てはやり切れず、この辺りで手作業がかかってくる。束の稲を支柱にかけるところまで機械はやってくれないので、そこは完全手作業。
収穫はどんな作物でも一番楽しい作業ですね。
植えた時から生育していく姿を見続けてきたとなると、その喜びもひとしお。
また何人もで集まってイベント的に共同作業することがまた楽しい。天気が良ければ八ヶ岳や南アルプスを眺めながら一服する。
なんて豊かなんだろう〜