人間の脳は56才が最も成熟した状態で、この年齢でそれまでの人生が凝縮されるのだそうです。車を運転しながら聞いたラジオ番組で。
それまでの人生で、人に頼って生きてきた人はわがままに、自分で努力してきた人は正当な判断が、混沌の中で瞬時に頭に浮かぶようになるというのです。その例としてあげていたのが将棋の棋士。若いころは次の打つ手としてあらゆる手が見えあれこれ考えてしまったものが、50代になると自然と「これ」一手だけになったという経験談でした。
ふむふむ、私もその年齢が近づいて、何だかそんな風に感じるなぁ。
日々の出来事に、何をしたらいいかどういった行動を取ったらいいのか、といつも思い悩んでなかなか決められなかったものが、考え過ぎなくても「あぁこれだな〜」と次の行動が目の前に現れてくる感じなんですね。脳を一生懸命使って考えるというよりも、すうっと感じる取るように導いてくれる感覚です。年を取るって悪くないな、と思う瞬間ですね。
そんなわけで、若い人は50代の良き友人を持っているととってもいいですよ・・・といってました。悩みや心配事など、自分でどうしようかと思っていることを感じ取っていいアドバイスをしてくれますからね。人生経験です。
しかし、自分に合う人ばかりではない。
他力本願で来た人や、頑固にこだわりすぎた人の発する言葉は、マイナスな響きしかないでしょう。だから友人も選ばないとダメ。自分にあわないと思ったら、無理に説得しようとしたりわかってもらおうとは考えず、離れていったほうがいい、と。
と、いいことを先にいいましたけど、新しいことをインプットすることについては逆に降下する。ニューモデルの電子機器など、便利とわかっても使いこなすまでついていけない。あぁガックリ、やっぱり年取るのいやだな・・・。
さてどっちを取るかです。
まぁ私は昔からアタラシモノに飛びつく方でないし、必要ならそういうトレンドは若い人に任せてやってもらえばいいじゃないか、と思いますね。年齢を重ねていく面白さを実感する方がずっと楽しいですから。