最も強力な人間関係といえば親子の関係。切りたくても切れない絆です。あるきっかけで、この絆を改めて見直し再確認することになりました。
自分の親を大事にする、大切に想って感謝することは今さら言うまでもなく常識的なことです。私が今回新鮮に感じたのは、こうした関係を「完了する」という考えなのです。完了とは、切ってしまうのではなくその反対で、育ててくれた親のありがたさを根本から受け止め率直に行動として表現する、といったようなことです。
人間関係には自分と子供の関係、夫婦関係、恋人、友人・・・と、様々なつながりがあります。大人になっていけば、親以外の関係の方がより親密に重要になってきます。しかしもしこれらの関係がいつもうまくいかない、どうもかみあわない・・・などと感じるとしたら、それは親との関係を完了していないからだというのです。
論理的な根拠を聞いたわけではないですが、その時の話の流れから自分の行いを振り返り瞬間的にややっと私にもあてはまるな、と想ってしまったのです。
私の場合、91歳の父と84歳の母と現在二世帯住宅で同居しています。幸い介護が必要なほどではないものの、この年齢ですから何かと生活をみるようにしています。すっかり老人ですからね。でも接する態度には、昔のわだかまりなどどこか不満な思いをもってしまうところがあるのです。私にとっての完了というのは、この気持ちの改めだろう・・・。
ということで、まずは母とのコミュニケーションをよくすることを意識し始めております。繰り返ししゃべる愚痴をちゃんと聞くという、作業としては簡単なことです。言ったところでどうにもならないような話など聞きたくないわ、というのがこれまでの態度でしたから。
劇的な変化は見られませんけれど、ちょっとした物事からスムーズに動いていくことでしょう。そして、私の周りの人たちとの関係にもいい影響が出そうです。