● OECD原則でのステークホルダーの考え方 前号でコーポレートガバナンス・コード内でのテークホルダーとの協働について書いた。その後も本テーマのセミナー等で情報収集し、策定に関わった有識者会議の方々と直接話して私なりに考えをまとめており、今号はその続編としても少し踏み込んでみる。 最初の関心事は、ステークホルダーの事項がこのコードに盛り込まれることになった経...
サステナビリティ倶楽部レポート
[第47号 攻めのガバナンスとしてのステークホルダーとの協働]
2015年03月20日ROEに結びつくCSR活動を 先日「コーポレートガバナンス・コード」(金融庁・東京証券取引所)が発表され、上場企業の行動基準が示された。会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のために、株主に対する受託者責任だけでなくステークホルダーに対する責務が盛り込まれている。コーポレートガバナンスの観点から「ステークホルダーとの適切な協働に努めるべき」と明示されたことは重...
第46号 「世界の水資源リスク」
2015年02月24日●水リスクは経営リスク世界をみていると水資源への関心が高まっているが、日本ではたくさん雨が降るのでなかなか実感がわかない。ビジネスは世界につながっており、水問題も他人事ではないのだが。 ということで、先日の研究会テーマは「水資源リスク」の現状を取り上げた。まず「CDPウォーター」について、日本事務局に説明してもらう。CDP(Carbon Disclosure Project)では、CO2情報...
第45号 サプライヤー監査では改善策にならない
2015年01月22日●労働NGOによる中国の実態指摘 ユニクロの中国サプライヤーの労働状況をNGOが実態調査し、これを先週日本で発表、主要メディアが報道して話題になっている。 調査を行ったのは香港の労働NGOのSACOM(Students and Scholars Against Corporate Misbehaviour)で、日本の人権NGOであるHRN(Human Rights Now)と共同して...
第44号 「国連ビジネスと人権フォーラム2014」
2014年12月26日ビジネスと人権の世界は、国連指導原則をベースとして年々展開している。その動向を知ることができるのが、国連ジュネーブ本部で開催される「ビジネスと人権フォーラム」だ。今年も12月1~3日に第3回が開かれ、参加してきた。 誰でも参加できるこの会合は毎回参加者が増え、今年は2000人の登録があった。マルチステークホルダーの構成で、様々なテーマのセッションが同時に行われており、私は企業...