“How dare you! (よく、そんなことが言えますね)” グレタ・トゥーンベリさんが国連の気候サミットで怒りをぶつけたスピーチは、日本のメディアでも取り上げられて、彼女の存在や主張がようやく知られるようになった。 彼女は昨年8月にスウェーデン議会の前で一人デモを始め、それが世界に広がり、気候変動への行動を迫る大々的な動きになっていた。日本ではこの間ほとんど報道...
サステナビリティ倶楽部レポート
[第97号] 海外サプライチェーンの取り組みはグローバルチー...
2019年09月13日無視できない途上国のサプライチェーン問題 海外含めたサプライチェーンの先、しかも労働や人権に関わるトピックにはまだ日本では認識が低い。サプライヤーの問題まで企業に責任を迫る動きが始まったところといった状況で、なかなかその重要性に実感がわかないようだ。 だがこれまで何度もこの話をしているように、欧米ではそこがかなり強い動きになっている。そんな中でもグロー...
[第96号] 投資家も情報開示を
2019年08月8日投資家と企業の認識ギャップ 非財務情報を開示する要請が強まっており、サステナビリティ報告や統合報告での開示だけでなく有価証券報告書での法定開示にまで広がっている。特に資本市場向けの情報開示が進んでおり、企業側は次々と対応を迫られている。 投資コミュニティの方は、各々の投資家でコンセプトや投資スタイルが異なるため、活用する情報の種類や分析手法も異なってく...
[第95号] 改善しない外国人技能実習生の搾取労働
2019年06月28日縫製工場の“絶望職場” 経営倫理実践研究センター(BERC)で人権リスクについての講座を毎年実施してきており、今年は外国人労働問題を取り上げている。今月はこの問題にずっと取り組んできた指宿昭一弁護士からお話をうかがった。 指宿先生は末端の工場で働く外国人労働者側にたち、この実態を解決するべく動いてきた。なので現場の窮状をよくわかっている。そんな努力がだ...
[第94号] 現場の解決まで含めた「広義の」デューディリジェン...
2019年05月30日木材のデューディリジェンスガイド策定 デューディリジェンス(DD)は、企業のM&Aなどで企業価値を評価する際に用いられる手法だが、サステナビリティの分野では「組織が及ぼすマイナスの影響を回避・緩和することを目的として、事前に認識・防止・対処するためのプロセス」という意味で使われている。DDの概念は、鉱物資源の調達や人権侵害のリスク対応措置として浸透してきているの...