昨日のNHKクローズアップ現代は、企業のアジア戦略のうち人材に焦点をあてたものでした。アジアの人材を確保せよというのだけれど、これって何だか根本的にズレていません?
優秀な人材がほしいならば、彼らの関心や意欲に応え得るだけの魅力ある会社にすることでは?今や欧米企業だけでなく、韓国や他のアジア企業が市場開拓にどんどん力をいれているのです。アジア市場といい関係をもつために、こちらも変わっていく努力をするということです。これはつまり、経営にダイバーシティをもたらすことにほかならないです。人材を採用することを考える前に、どうやったら我が社に関心を持ってもらえるかをもっと考えないと。
また日本の大学への留学生は増える一方で、日本で就職する卒業生がその一割にも満たなくてほとんど増加していないという事実。「採用の条件は、日本人と同等の日本語ができること。」などと悠長なこといってましたが、日本語力よりももっと別の能力を評価できなくてどうするのでしょう。番組に登場していた留学生は、かなり日本語いいセンいっており、優秀そうな若者だったけど、こんな人を受け入れられないの・・。
これじゃあせっかく日本に興味もった学生も離れて行ってしまいますよ。
採用側は、「いやいやこれは日本国内での採用だから、そこは日本流に従ってもらわないと」というのでしょう。しかしこれからアジア市場をどんどん開拓しよう、そのために現地の人材に来てもらおう、ということを考えるは当然。自分たちがアジア市場に出ていくためにも、日本に理解にある外国人採用するんじゃないですか?世界のダイナミズムのなかで変わらないといけないのは、日本のアナタたちでしょう。
ダイバーシティ大賞を審査していても、日本企業の幹部にダイバーシティの必要性が理解されていないことにがっかり。成長するアジア市場で、日本は古臭くて閉鎖的でイノベーションの場がない、と思われているのです。今ミリョクがあるのは、韓国やシンガポールの大学や企業。
危機感ないなら、沈みゆくばかり。今の経営者、管理層の方たちは、自分はあと数年だからまぁ・・と思っているのでしょう。次の世代、そして今から就職する世代の若者にダイナミズムや夢、わくわく感が持てないカイシャって将来あるんですか?
誰かのせいにしないで、現経営者の「アナタ」やってくださいよ。