昨日の株主総会で、大王製紙の社外取締役に就任しました。
以前、ブラザー工業で社外取締役を経験しており今回は二度目です。
この会社名を聞くと誰もが「あの会社ね」と思いますよね。私も最初この話があった時にええっ・・と構えました。
しかしこのことをきっかけに、社内で創業家の支配を一掃すべく事が進み、失った信頼回復と主力の業務の立て直しに注力。5年たった今は製紙業界のなかでも消費市場向け製品で独自の事業展開路線を繰り広げるまできています。
それでもこの問題は別の展開をして、今でも関連会社との微妙な摩擦を生んでいる。マスコミはそんな状況を興味深く報道しているなかでの就任です。
思えばブラザー工業就任の時も、米系ファンドから株主提案があって騒がれる中でした。テレビカメラの取材や会長へのインタビューなど、大変緊迫した株主総会だったのです。
今回の会社もやはり有事の最中です。
こういう事態での依頼、私に話がくるからにはそれなりに意味があるのだろう、と引き受けることに。世の中ではコーポレートガバナンス改革が進み、取締役会の独立や機能強化の方向にあるため、もうすっかり社外取締役は定着しています。それでも切迫してガバナンス機能が求められるケースは少ないでしょう。
サステナビリティ分野に特化したアドバイザリーだけでなく、経営の中枢、ガバナンスの中核にいることで、ESG全分野をカバーしていくことになります。