今年で94歳になる父は、この歳にしては元気です。
ともかく今でも時々高尾山に登りに行ってます。最近はケーブルカーを使わないと疲れる、と言っているので、それまでは使わないで登っていたということです。入院や病院通いもなくて、これだけでも十分健康。
これを聞くと皆さん、
「90歳過ぎて、お元気ですね〜。」
と感嘆の眼で対応してくれます。それを言って欲しくて道行く人に構わず声をかけています。さらに何かいろいろ言ってくれるのですが、父は耳が遠くてその先は聞いちゃいない。
近所の皆さんが公園の掃除をしているのを見て、「関心ですね。しっかりやってくださいよ。」などと声をかけて通り過ぎるそうです。ちょっとは協力したらいいのにと思うけれど、皆さん、お年寄りだからとニコニコ対応してくれるんですね。私より背が低いくらいだから、確かにカワイイおじいちゃんだよな。気分いいことだけ聞いて、自分のペースでさっさと去っていくあたりが長生きの秘訣なのでしょう。
このほかほぼ毎日、植物公園を散歩してます。バス料金や入園料の年間パスがあるので、何回も行けばオトク。公園のなかは車が来ないので周りが聞こえなくても安心だし、起伏もなくて歩きやすい。週末時々私も母を連れて行く時には、今何の花が見ごろなんだとか教えてくれる。
植物公園は四季折々の植物がうまく配置されていて、いつ行っても何度行っても飽きなくていい。私の携帯の待ち受け画面は、その時の季節の植物です。今は紅葉のモミジです。そろそろ冬バージョンにしないと。冬というと椿かな。今年は暖かいからどうだろう・・・とか、自然のことを考えるようになりますね。都会の生活に慣れてしまうと、春のお花見の時くらいしか季節のお花のことなど思い浮かべなくなってしまうよなぁ。
公園でのお昼はやっぱりおにぎりがいい。サンドイッチやコンビニで買ったものでなくて、自分で握って海苔を巻いたものに限る。シンプルだけど、外のテラスや芝生のうえで食べるととにかくおいしいです。
一番賑わうのは、バラのシーズンです。
春だけだと思っていたら、秋バラもあるんですね。これも父が教えてくれました。春に咲いたものが秋にも咲くのですが、その間背丈が伸びているのでまた違った雰囲気なのです。
最後はコーヒーショップでお茶をしておしまい。といっても父はさらにブラブラするのでここで別々に帰る。・・・これがワタシののどかな週末です。