自宅の屋根にソーラー発電を設置しました。
3月末まで各種の補助制度があり、取り付けるなら今だな、ということで先月工事を完了。環境問題のサークルに集まった方のなかにソーラーの業者さんがおり、そちらにお願い。毎日帰ると「今日はどのくらい発電したかな?」と、モニターをチェックするのが日課になっております。
住宅の屋根とはいえ、これが「発電所」として登録されるのだそうです。自家消費だけならば、どうぞご自由に、となりますが、発電量が消費量を上回ればその分電力会社に販売できるので、立派な発電所ですね。
装置への補助は、国と自治体と両方から出ます。東京都の場合、補助金を出す代わりに販売した電気量の「クレジット」を譲りうける、というシステムなんですね。このクリーン電力量を取引に使うというワケ。クレジットはワタシのものですけど、そのまま持っていても何にもしないから、東京都さんでどうぞお使いくださいませ。
電力会社の買い取り価格にもインセンティブがあります。高めの価格設定が、今後10年間保証される。なので、今の料金体系だと自家消費してしまうよりも売った方がお得なんです。これで儲けようとは思うわけではないけれど、これはやはり取り付ける気持ちをそそりますね。
そんなわけで、今の諸条件であれば10年くらいで初期投資を回収できそうです。最初の出費が大きいけれど、このくらいを考えれば損はなく、これでクリーンエネルギーが少しでも増えるなら全体で大きなプラスだと思いますよ。
曇りや雨の日はとたんに発電量が下がり、太陽のありがたみが数値化してわかるのもおもしろい。やっぱり経営も主要なものは指標化して、社内外で見える化することだよな、と日ごろの仕事と関連づけて考えてみたりしてます。
しかし、発電のためにパネルだけでなくかなりいろいろなものを設置するので、何だかこんなに装置だらけのがんじがらめだと、「自然」エネルギーから遠い感じもしてきます。以前アフリカの農村でソーラー発電の野菜乾燥機を見せてもらった時は、発電部はほとんどパネルだけですっごくシンプルなものでした。それでも日にあてるとブ〜ンとファンが回り出して、「おぉ、電気が来てる!」と有効性が感じられたものです。ニッポン人の技術魂では、こんな単純なものは許されないのでしょうが・・。