地震の発生以来、被災地の被害から原発の事故状況、その危険度、などもう様々な報道が流れ、またたくさんのブログやツイッターの情報があふれてもう何がなんだか・・でした。今回の放射能漏れで、関東の皆が‘にわか専門家’になったこと間違いないです。福島の状況は”the situation remains very serious.” (3/31 by IAEA)ですが、不安と混乱が少し収まっているようです。
Out of controlとなって‘あわや’といった事態では、誰もが祈る気持ちだったでしょう。私も神社に日参して神様にお願いしたいところですが、先日母が亡くなりまだ忌が明けていないので境内に入れず、神様になった母に手をあわせています。
この震災でもっとも注目すべきは、やはり現場の皆さん方のがんばりです。
まずは被災地の救援。自衛隊や役所の方々など、ともかく一人でも多く助けよう、一日でも早く復旧しよう、という思いでの取り組みが伝わってきます。これは日本だけのことではないですが、日本では被災者が忍耐強くパニックにならないことが、海外のメディアで驚きをもって書かれています。あまりに政府への批判などが見られないので、「もっと問題を突き上げたっていいのに・・」といったコメントまで見られる。
一方で福島原発では、政府や東電の幹部の対応では一体どうなっているのかわからず、記者発表もホントのこと話してるのかな?と迷走ぶりが露呈。
社長が入院してしまいお気の毒だけど、もう少し何とかしてほしい。昨年メキシコ湾沖で原油の流出事故を起こしたBPでは、ホームページのトップに専用サイ トを設け、そこで現時点での現場の映像とどんな作業をしているかを日ごとに更新していました。電力会社としては自ら事故現場を放映するなんてことはとっても考えられないのでしょうが、外部から見ると差が歴然。このように「見えない」会社には、必然と冷たい目が注がれます。
批判はおいておき、彼らの側に立って取り組みの努力をくみ上げると、現場で復旧にあたっている社員たちの使命感に燃えた働きに注目です。現地入りしている方たちは被曝を覚悟のうえで、この方たちの働きに感謝です。実際は現場努力だけでは無理で、アメリカの専門家がいうように
「事態は予想より悪化しており、日本一国だけでは解決できず(世界的な脅威に対応する機関である)国連安保理
で議論すべき話だ。この件はリビア飛行禁止区域の問題よりずっと重要だ」(3/27 by Reuters)
なのでしょう。それなら、幹部の個人的なメンツやら政治的駆け引きなど捨てて、早く支援を要請してもらいたい。それでも誰が関わろうと、最後は作業員の方たちの手にかかっています。今一度、現場のチカラに感謝しないといけません。