IMFの専務理事ストロスカーン(DSK)氏のセクハラ逮捕事件。
優秀な政治家・知識人が、こんなことで築いてきた地位や栄誉を棒に振るなんてちょっと考えられないですね。手錠をかけられて警察官に連行されるDSKの写真が世界中にばら撒かれて、情けない・・・感はぬぐえないです。
ヨーロッパだったら、こんなことなかったのでしょう。ちゃんと公人としての職務をしていれば、プライベートまでとやかくいわないおおらかなおフランス。でもアメリカで仕事するのだから、そこは気をつけないと。何かのワナにはめられたのでは・・・と考えてしまいましたが、そうでもないみたい。
モテル男の条件といえば容姿や性格、テクニックなどですけど、年齢がいってくると「カネ」と「地位」と「権力」に移ってくるもの。それを十分に備えた御方なのだから、女性はいくらでも寄ってくるでしょうに。何でわざわざホテルのメイドに襲いかかる?
これまでのゴシップなど読んでみると、DSKサン女好きだけでなくてかなり暴力的で権力好きのようですね。「まるで発情期のチンパンジー」と証言する人もいるし、ともかく威圧的でそんな猛獣のようなオトコはいくら条件が揃っていてもダメよ。優しくうまく接しておればいい評判が広がるのに、それじゃ女性は嫌がる・・ね。
たくさんの女性を悲しませてきたのだから、今回のことは自業自得でもある。その点で、アメリカの警察は女性の味方かな。
しかし、誰でもタイホするアメリカには問題も多いのです。
オサマ・ビンラディンの殺害はアメリカ国内では正義として受け止められているけれど、他国に行って叩きのめすという行為、100%正当化できるでしょうか。
ともかく何かあるとすぐに「タイホ!」してしまうアメリカには、たくさんの社会問題が見えてきます。先日、フロリダで5歳の少女が幼稚園で逮捕されたというニュースが目にとまりました。
http://www.cbsnews.com/video/watch/?id=690574n
確かにこの女の子が幼稚園で先生に当たり散らす行為は、とても手に負えない。でもだからといって、お巡りさんを呼んで手錠をかけるというのはどうなんでしょう。罰するにしても、何か別の方法はないの?
学校内での銃乱射など悲惨な殺人事件や生徒の暴力、学級崩壊などがアメリカでは後を絶たず、校則を違反した場合厳しく罰するという傾向が強くなっているそうです。それがエスカレートして、何か起きたら警察を呼ぶそして逮捕もやむなし、と広がっているのです。
そこまでやらないと、職員や仲間の生徒を守れない・・・。日本はそうならないように、一人ひとりがしつけや社会性を身につけ続けていきたいです。