創ゾウ人~世界を視る、地球で感じる~

引っ越しました

2011年06月29日

事務所を移転しました。
新住所: 〒180-0001 武蔵野市吉祥寺北町2-1-18 フェイバリット吉祥寺303

地震を境に、都心への一極集中型に問題多いことをあらためて実感し、分散型の拠点を考えるようになりました。都心は密集している分移動距離も短くてとても便利ですが、災害が起きればこれだけの人数がまとまったところにいることが混乱になります。今回の地震では電車が止まっただけですんだし、翌日休みだったから皆さん会社に泊まることで何とか凌げたけれど、交通の寸断やビルの崩壊が少しでも起こったらどうなっちゃうのだろう・・・。考えただけで、これまで快適に思えた市ヶ谷という立地が、急に遠くの孤島のように思えてくる。

そこで、職住接近に限る。ワタシの場合住むところを会社近くにするのではなく、会社を家の近くにした自分に優しいお引っ越しです。吉祥寺は8年前も数年間事務所を置いていたところです。ますます賑やかな街になっていて、戻ってきました。

場所の移動とあわせてスペースや働き方も見直し。
市ヶ谷に移転した時は、都会の中心地に行くと同時にもう少し人数を増やして業務拡大したい、という思いを込めて少し広めにしておいたのです。・・でも結局、単に人を増やすだけでは業務の拡充につながらず、ワタクシ個人の考えを深めるやり方をとってきました。それでスペースもそれほど必要なくなり、コンパクトに節電する方を選ぶことに。自分の思索に集中できればそれで十分なのよ。

スペースといえば、どんなモノを持っておくか、ということも考えさせられました。
津波でさらわれた被災地を訪れた時に見たもの――役場の建物にだけは書類やファイルが残されていました。水に浸かった住民の情報や公的な資料が捨てずにとってあるのですが、かえって「他のものは皆捨てられてしまった」という印象が残る。

大事にとっておいても、自然のチカラの前には一掃されてしまうんだなぁとぼんやり思ったものです。モノを所有していても、しがみつくことがむしろ陳腐化する思いで、最後は自分の意識のなかに残るものしか意味ないのじゃないか・・と考えるように。それで、今回の引っ越しでは以前からある書類(大事と思いながらも数年間一度も開いていない)や冊子などはどんどん廃棄です。「後で欲しいと思ったらどうしよう」とチラと思いを過ぎりもしますが、「私の生き方はForward-lookingだからね」といいきかせ、すっかり身軽になって新たなスタート気分。一方で、古本や心に残る著書は大事に持ってます。

そういえば、会社員を辞めて独立する時も、自分の机を思いっきり整理して会社を後にしました。周りの方々から「海野さん、随分さっぱりしていいねぇ」などと言われて。

新しいオフィスで、考えること発信することがまた膨らんできました。

海野みづえ プロフィール

2020年4月より山梨県北杜市に在住。
それまでは企業向けのサステナビリティ経営アドバイザリーを展開。23年間経済と社会の接点の分野をビジネスの立場から取り組んできた。
この間自身の価値観を根本から転換していく意識が湧き上がり、生き方を変革(Transform)することが、サステナビリティの基本と感じる。

現在は自然と接する中で人間らしいライフスタイルを実践し、社会全体をホリスティックにとらえる眼をつちかっている。

創コンサルティング
https://www.sotech.co.jp/

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