創ゾウ人~世界を視る、地球で感じる~

奈良の奥地の龍神様

2019年07月1日

 

もう10年以上も前、山岳会に入り一緒に山登りをしていました。

自然の神を祀っている場は山の奥深く、地形や自然の状況で空気や水分の流れで「氣」が集まってくるところで、人間はそういった場所を拝んできたと思う。「パワースポット」というと神秘的なところと思われがちだけど、私は科学的にそう考えられると思いますね。

そんな空間に行ってみたい、そのためには山を登らなければならない・・・。そこで山岳会に入ったというわけです。

 

ところが山岳会の皆さんにそのことを話すと、「ふぅ〜ん」「??」といった反応で、誰もわかってくれなかった。山に登る人なら多少はわかってもらえると思ったけれど、残念・・。

 

なかなか体力が続かなくて、特に何泊もテント泊する山行では重い荷物を背負わばならず、それが辛くて結局数年で山岳会はやめてしまいました。意識が合わなかったこともありますが。

 

そんなわけで山奥の聖なる場所に興味を抱き続けており、今回奈良の奥深くの宇陀に行けました。友人の紹介で、水にまつわる神様を拝んで回るというディープな旅が実現です。このエリアは山x水x歴史x神様が揃ったエリアで、なかなか巡り合わなかったところだと、インスパイアされて感激。

 

龍神様(=水の神様)をあちこちで祀ってあり、自然の中で水が聖地を作り出していることが感じ取れます。地形や植栽も龍の形になっているところがすごい。人間がつくったものでなく、これはもう神様の力が宿ったとしかいえない。

 

龍穴の上の岩肌は龍の胴体を思わせるし、川の流れの渦は龍の動きそのもの。さらに川岸に生えている樹木も微妙な幹の構造で、龍の頭の部分になっている!しかもその顔の目線は向こう岸に祀られている祠を捉え、じっと見守っているかのよう。

 

神の力恐るべし。

  

海野みづえ プロフィール

2020年4月より山梨県北杜市に在住。
それまでは企業向けのサステナビリティ経営アドバイザリーを展開。23年間経済と社会の接点の分野をビジネスの立場から取り組んできた。
この間自身の価値観を根本から転換していく意識が湧き上がり、生き方を変革(Transform)することが、サステナビリティの基本と感じる。

現在は自然と接する中で人間らしいライフスタイルを実践し、社会全体をホリスティックにとらえる眼をつちかっている。

創コンサルティング
https://www.sotech.co.jp/

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