もう10年以上も前、山岳会に入り一緒に山登りをしていました。
自然の神を祀っている場は山の奥深く、地形や自然の状況で空気や水分の流れで「氣」が集まってくるところで、人間はそういった場所を拝んできたと思う。「パワースポット」というと神秘的なところと思われがちだけど、私は科学的にそう考えられると思いますね。
そんな空間に行ってみたい、そのためには山を登らなければならない・・・。そこで山岳会に入ったというわけです。
ところが山岳会の皆さんにそのことを話すと、「ふぅ〜ん」「??」といった反応で、誰もわかってくれなかった。山に登る人なら多少はわかってもらえると思ったけれど、残念・・。
なかなか体力が続かなくて、特に何泊もテント泊する山行では重い荷物を背負わばならず、それが辛くて結局数年で山岳会はやめてしまいました。意識が合わなかったこともありますが。
そんなわけで山奥の聖なる場所に興味を抱き続けており、今回奈良の奥深くの宇陀に行けました。友人の紹介で、水にまつわる神様を拝んで回るというディープな旅が実現です。このエリアは山x水x歴史x神様が揃ったエリアで、なかなか巡り合わなかったところだと、インスパイアされて感激。
龍神様(=水の神様)をあちこちで祀ってあり、自然の中で水が聖地を作り出していることが感じ取れます。地形や植栽も龍の形になっているところがすごい。人間がつくったものでなく、これはもう神様の力が宿ったとしかいえない。
龍穴の上の岩肌は龍の胴体を思わせるし、川の流れの渦は龍の動きそのもの。さらに川岸に生えている樹木も微妙な幹の構造で、龍の頭の部分になっている!しかもその顔の目線は向こう岸に祀られている祠を捉え、じっと見守っているかのよう。
神の力恐るべし。