エコノミスト誌がつい最近取り上げたテーマは、アジアが経済成長する一方で結婚しない女性が増えているというルポです。
欧米人がもつアジア女性のイメージは、家に入ってご主人のお世話をし家事と子育てに専念する・・なのでしょうが、現代版のアジア女性はアクティブに外に出ていき、自立する方を選んでいます。
最近はアジアというと「日本以外の」という扱いが多いのですが、この記事は「アジアの価値観」から始まり、日本の実状のことをかなり書いています。細かい ところで日本とその他のアジア例えば台湾や中国との違いはあるものの、女性の社会進出を推奨すると、アジアでは非婚が増える、という傾向がこの記事のメッ セージ。
女性の独身率が増えるのは欧米でも同じ傾向です。それでも欧米は一度結婚はして離婚が増えるという状況で、アジアは結婚そのものをしなくなる、という違いがあるようです。
この表紙にあるように、結婚しないことを悲観的にみるのではなく、むしろ侘しくみえるのは男性の方なんですね。女性は自由に自分の道を選べるようになって、どんどん意欲的に生きているのに、男性の意識がその変化を受け入れられずに取り残される、といったところでしょうか。
ここでは、教育レベルがあがると結婚しない女性が増える傾向を指摘しています。
第一の現象として、都市部に住む学歴の高い女性の非婚率が増えており、つまりいい仕事につけるようになると、生活の自立ができれば結婚しなくていいか、と いう気にもなるということ。二つ目の理由として、アジアの男性は自分よりもキャリアのある女性を選びたがらないので、そこにギャップが広がる、というもの です。
最初はふむふむと読んでいたものが、読み進むうちに思わず苦笑。だって・・・
「これって私のことじゃないか・・・。」
私とて結婚を拒否しているわけじゃないのです。ただ、小さい時から母から教え込まれてきた、「しっかりと自分の生き方を持ち、努力しなさい。」を忠実に実 行してきた結果なのだから。母の時代と違い女性が働く機会はどんどん増え、「自分の追求」をしているうちに今になってしまった。
自分の生き方を後悔はしてないけれど、若い女性にはいっておきたい。
「やっぱり結婚して子供産んどいた方がいいですよ。」