なでしこジャパンの勝利を始め、スポーツ界での女子の躍進が目をひきます。テレビでも、女性スポーツ特集なんかをよくやってます。
そういう番組を見ていると、これ男性スタッフでつくっているなぁ、と感じることが多いですね。先日見ていたもののなかで、制作側の解説:
男性に比べて恵まれない環境にありながら、並々ならぬ努力で困難を克服して勝利をつかんだ・・・
に、何だかちょっと違和感。環境が整備されていないのは事実かもしれないけれど、そんなことにブツブツ不満とか言い訳をするより、ともかく自分のやりたいことを自分で納得するまでやり続ける・・そういった「生き方の基本」をやってきた結果じゃないかと。
私自身を振り返ってみると、独立して15年そしてその前の会社勤め時代を含めても、女性だから不利だったか、といわれてもあまりそう思えないので。
同じ状況で自分が男だったらもっとうまくいったのだろうか?って考えるのです。そうすると、男でもあまり変わらないんじゃないかと思えてくる。男女関わらず、組織から離れて独りで始めるヒトは同じ状況だろうな、と。
スポーツ界でもどこでも、環境が恵まれていたから勝てたのではなくて、どうしてもやりたいというチャレンジ心があるかどうかじゃないですか?条件がよくても、存分に打ち込めない状況ってたくさんあるのです。それはむしろオトコ社会にいる男性の多くが直面していることですよ。人間関係のしがらみとか妬み、古くからの慣習など、結構阻まれるものが多いでしょう。
これまでに確立されてきた仕組みのなかでは、そこに関わってきた人には維持することが目的になってしまいがちなんですね。
例えばオリンパスの社長解任。会社側の損失隠しが明らかになって過去の幹部の不正がはっきりしているのに、現経営陣はそれを指摘した元CEOの行動を頭から否定しています。ここまで保身がアリアリに見透かされても、中にいる本人たちにはわからないらしい。そんな環境で、純粋に事業活動に打ち込めると思えないです。
ビジネス界や政界も、スポーツ界での女性の成果をよく研究し、これから女性や外国人など様々なカテゴリーの方たちを引っ張って来て、本当の意味で活躍できるようにすることが大事です。