手に入れたい・・・という欲求があることが、何か行動を起こす原動力になるものです。
せっかく手に入れたものだから、大事に手元に持っておきたい、それをうまく使いたいとも思います。
しかし最近思うのは、「手放すことの大事さ」です。
「これをとっておこう」
と考えるよりも、
「本当に必要なものなのかな?」
という眼で見てみると、NOであることが多い。
それで、思い切って処分してみると、何も問題なかったりするのです。
大事にもっていても津波で流されてしまえば何もなくなるなぁ、と思うと自分にとってVitalなモノ、コトに絞ったほうがいいと感じるようになります。
昨年事務所を引っ越した時は、そう思って資料類をかなり廃棄。すご〜く身軽になって、身辺が拭い去られた感じ。今や電子ファイルで保存されているし、インターネットで簡単に検索できるから、その方が効率的でもありますね。
仕事の仕方でも、たくさん情報を集めるよりも、手に入った情報をどんどん捨てることを考えるようになってます。捨てるということは、「最重要ポイントが何かを探る眼で、日々の情報に接する」ことで、重要なものだけを残す作業なのですから。
コンサルティング会社時代に、Logical thinkingの研修を受けたことがあり、これも役立っているかな。でも、私が本格的に論理思考になったのは、独立して自分の脳のなかでしつこくしつこく繰り返し考えるようになってからですから、トレーニングを受けたからって得られるものでもない。過去の実例が重要なのではなく、これからに向けた発想を豊かにすることです。
「手放す」ということ。
モノがあふれる時代だからこそ、しがみつくのではなく氾濫の渦のなかから見極めるチカラが大切です。