何か成し遂げたいと思えば、その目標が大きいほど障害も大きいもの。そもそも簡単に手に入るなら達成感もなく、障害にすら感じないのです。
大変だという事態になると、ぶつかる相手を打ち負かそうとする。すると相手もこちらを意識してエスカレート、競争が激しくなる。・・・で、こちらも負けじとさらにこの相手に照準をあわせ・・。
自由競争は市場を活性化させ、新しい開発を生みコストを下げるので市場経済ではいいこととされていますが、過激になるとひずみの方が大きくなる。勝負をつけようと、何が何でもの攻撃になって逆効果。押さえつける力のある者に軍配があがっても仕方ないと思っていませんか?
自然エネルギーの開発に取り組んできた方たちの努力を聞くと、科学的にも実証できる可能な技術があっても、その実用になると既存のエネルギー権益者の壁に阻まれて相当ないやがらせを受けることをよく聞きます。原発推進派の前に、今の社会構造の基盤となる石油や化石燃料を牛耳っている既得権益者たちです。困難に立ち向かってやればやるほど、いやがらせだけでなく消されていった人たちも多いのが事実です。
先日も、究極の自然エネルギーの開発に取り組んできた方の講演で、その大変さを伺いました。
開発の成果を出すことに壁があるのではなく、それを世に出そうとするとことごとく入ってくる横やり。最初はいちいち憤っていたものを、今では力づくで世に出すのではなく、着実に開発〜製品化し多くの人たちに使ってもらうことで利用の実例を増やし、結果みんなに広がっていく、という方法をやることにしたといいます。
「戦うことなく、実現することができます。」
まっすぐに目を据えて、熱いながらも淡々と話していくこの方の言葉の裏に、ここまで来るのにかけてきた時間と労力の重さが滲んでいました。これまで科学的に不明でも、実際に効果ある発明や開発をしてきた方です。そのひとつの純水は、放射性物質がなくなるそうです。
戦って勝ち負けつければすむことではないのです。ホンモノを世に出せば、周りはそれに付いてくるということなんですね。さて、あなたはどんなホンモノを持っていますか?