環境規制で先行する欧州は、2030年をめどにガソリン車の販売禁止を続々宣言しています。環境問題に後ろ向きのアメリカでも、先日カリフォルニア州が2035年までにガソリン車の販売を禁止することを発表しました。
中国のEVシフトも数年前からの既定路線で、こちらは環境対応というよりもEVで経済権を勝ち取ろうという策が強いものの、全世界で一斉にガソリン車禁止に動いているのです。
そんな中、日本はガソリン車依存から抜けきれず、シフトが必要との意識すら見られません。
これで大丈夫なはずがない。
石油に依存していることが非常に危ういことは、これまで何度も経験しているじゃないの。産油国でもないのに、供給がこれから先も安定だなんて本気で信じているのだろうか。
もちろん、気候変動への対策も待ったなし。かつては日本こそ環境先進国で、常に世界の先を行く厳しい規制を自ら進めていたのに、今は「化石国家」と揶揄されるまで悲惨なダーティな国になってしまった・・・。
結局残念ながら、EVを選ぼうにも充電ステーションが充実していないので、長距離走行や利便性を考えると燃料補給が心配で買う気になれない。
・・・国の政策に手をこまねいていても待ちきれないので、脱ガソリンの一策を進めることにした。
まずは手近な農機具から。
付き合いのある農場で、草刈機のEV化を実験することに。
畑や田んぼ、建物の周囲など、雑草を刈り取る作業は夏季の重要な農作業だ。草ボーボーにしていては作物の生育も悪い。
現在は燃料油によるエンジン式が主流。パワーがあって持続して使えるということで、地域で見かけるのはこちらがほとんど。
これを電気式に変えようという試みです。
電気草刈機は農用には足りない、というイメージが先行してきたけれど、最近は充電池の開発が進み、パワーも足りてきているということなので。
そうですよ。電機メーカーさんもEVシフトの流れとなれば機械を作れるのだから。
EVにしなかったら石油燃料が突然切れた時に農業できないじゃないか。根本的に危うい。
農家では機械を思い切って変える、ということになかなか踏み切れないので、私が率先して提案し実験のスポンサーになることにしたのです。
ちょっと話してみると、
「いや〜もう燃料の心配や機械の修理とか、エンジン式の難点に困っていたところなんだ。」
ということで、導入歓迎なのでした。
そして電源には太陽光パネルとバッテリーなど一式用意して、太陽光発電を取り入れる。
バッテリーさえあれば電気代ランニングコストが安くなり、災害時の対応にも使えます。
まずは電気式を持っている仲間から借りてきて、使い勝手をテスト。その上で、テスト機を買って皆さんに実証してもらいます。
農家さんは、農法や収穫に関わること以外はなかなか新しいことに取り組めないのです。古いものを大事に使う意識もあるし。
私のような外部のものがサポートしてくれるのはありがたいんですね。
続編は後ほど。