これまでの私のスタイルは、ともかく前を見て進み続けることでした。
後ろを見る(=過去を振り返る)と、自分の学歴や職歴などの至らぬ点ばかり目について「あの時○○できなかったから、今この程度のことしかやれない」といったネガティブな発想になってしまう。
横を見る(=周りの人たちのやっていることを気にかける)と、組織の強みや利点また個人で成功している人のその優れた能力が目につき、そんなものロクに持たないで独立した自分がちっぽけにみえてくる。
ということで、ともかく前を見ることに集中してきました。
この先自分が何をしたいのか、どんな姿でありたいのかに気持ちを向け、昨年の自分より今の自分に何か進展があればいい、と考えるのです。独立したのは、自分の力でどこまでできるかチャレンジしたかったからで、頂点を極めるプロセスを試したかったからなのですから。
ところが最近少しは余裕が出てきたのか、ふっと後ろを振り返り、自分が開拓してきた仕事のコンテンツだけでなく仕事のやり方や生き方までを含め、私の背中を見て気にかけてくれる人が随分いることに気づくように。そういう方はもっと前からいたかもしれないけれど、ともかく後ろと横には振り回されないようにしていたので、関心持たなかったみたい。
背中を見ている人のなかでも一番重要なのが若い世代。
これまでやってきた経験や自分のなかでの押し問答やスキルなど、ともかく自分に蓄積してきたことを伝えていかなければ、とすごく思うようになっています。これ以上極めようとあくせく努力しなくても、これまで培ってきた土台で応用編がいくらでもできるようになったからかもしれません。体力的に無理できなくなってきたことも大きいかも。
このくらいの年齢になったからわかってきたのでしょう。年を取るって悪くないですね。
今までのやり方をやめるということではなく、働き方を変えていく時期のようです。
さて、これからどうやって若い世代につないでいこうか。アイデアある方、ご教授ください。