今生きているこの世界がすべてだ、と普通は思うでしょう。
でも、同時にこの現状以外にいくつもの世界が存在する・・、つまり「パラレルワールド」があるなどと言い出すと、それはSFのお話と一笑に付されてしまいそう。
しかし、多元的世界の考え方は量子物理学の基本の部分で、明確に証明されてはいないけれど単なるファンタジーと切り捨てるものではなくなっているものです。
量子論そのものは、相対性理論とともに現代物理学の基礎的な柱で、科学者たちが理論を戦わせているのですから。
・・といわれても、両方ともよくわからないのが本音。学校で習った頭に思い描く物理とはニュートン力学が中心で、もはや古典の部類なんですね。
ここではそんな学説を解説しようということではなく、
「パラレルワールドの存在は理論的に受け入れられている」
ことがわかればいいので、そこまで。
ならばもっとこのことを語ったらいいのです。私たちの周りでももうそれが現れています。
その一つが昨年NHKが報道した「パラレル東京」。
現社会で実際に首都直下地震が襲うことを描いてしまうとあまりにリアルだからなのか、“もう一つの東京”で地震が発生したと想定。その場合の状況を描いているものでした。
これはお話なんかじゃないでしょう。
量子論的にみれば、どこか別の世界で実際に起こっている現象だと思った方がいい。いつまでも目を背けていられないですよ。ホントに起こりうるのだから。
でもパラレルワールドはこんなヤバイ出来事ばかりじゃないです。
今当たり前に思っている目の前の現象や、これまで歴史の流れの上に築かれてきた基盤そのものが、別次元からみると全く違っていることなのかもしれない。
そうなると、もっと潤いある世界でラクラク生きていることもあるのですから。
今と違う世界だとしても、そんな気持ちの持ち方でいれば慌てないですから。