マレーシアやインドネシアでは、パーム油のプランテーション開発が急速に進んでおり、熱帯林の破壊が大きな環境問題です。
そんななかで訪れたボルネオ島。
今回旅行の主目的がプラント見学だったので、自然の状況を見て歩く時間があまりなかったのは残念でした。それでも、プランテーションについては飛行場の近辺もすごく開発されているので、飛行機の離着陸時に空から眺められます。その一帯は、低いヤシの木が整然と植えられていて、一目で開発地帯だとわかる。それが果てしなく広がっている。
ヤシの実を何度も効率よく成らせるために、化学肥料を大量に投入、親木が寿命になった時には土地はやせ細り、他の植物は育たない。結局ヤシ畑は放置されることになり、この先の環境破壊が目に見えている。それでも世界のヤシ油の需要が増大しているので、目先の収入目当ての開発はいくらでも進んでしまうのです。
それでも植樹祭で保存地域に訪れ植林の現場を見ることができたので、以前の破壊状況なども伺え熱帯林の体験が少しでもできて良かったです。
この場所は大学の敷地内で、研究目的での植林の意味もあり。
植樹祭にはこの大学の学生さんたちが数百人の規模で集まり、一斉に植えるので楽しくやれて効率的。あちらの学生さんたちは、明るくてエネルギー一杯という感じで、なんだか一緒にいるだけで楽しくなってくる。こういうところが新興国のいいところだよな。
皆まじめかというと、これがそうでもないんだな。よく見ていると、違いがよくわかる。
植樹が始まってしばらくは皆さん植えることに熱心だけど、30分もすると暑くてくたびれてくる。その頃からきちんと作業しているのは、主に女子学生だった。テントで陰になっているあたりなんかで、すわって休みだしている学生の多くは男子ばかり。う〜む、経済成長を支えるのは女性だな、とこんな光景から頷く。日本だって同じなんだから、認めた方がいいと思うけど。
さて、この時期のマレーシアは雨季。一日一回は雨が降るという気候なのです。それもスコールの凄いヤツが。熱帯の国では春、夏・・の四季はなくて、季節は雨季か乾季なのだそう。
・・ということで、3日滞在のうち何度か雨に合って当然のところを、私たち一行は全く雨に遭遇しなかったのです。この植樹の日も朝から夕方までずっと快晴に恵まれて、ホントにラッキー!
最近のワタシは、どこにいっても天気に恵まれるなぁ。これからもきっといいことが起きるでしょう。