創ゾウ人~世界を視る、地球で感じる~

八ヶ岳名水めぐり(1) 大滝湧水

2021年06月19日

 

水が豊富な日本は、山岳地帯ならどこでも水が湧いているといってもいい。

そんなわけで八ヶ岳も綺麗な水で有名です。

湧水もたくさんあるので、私のお気に入りを一つづつ紹介していきます。

 

まず最初は大滝湧水です。小淵沢町にあり、私の自宅に一番近いものです。

ここには湧水を祀る「大滝神社」が建てられています。

 

一番の見どころは、お社の脇で木をくり抜いた樋を通って流れ落ちる滝です。

樋には水が24時間休みなく流れているので、余分なモノがつかず苔が綺麗に生えており、周囲の空気も一緒に流されて清々しいです。

 

樋の根本には2本の杉の木が、そして水が流れ落ちるところは草が植えられている。

この光景、まさに“龍”ですよ!

樋の先が龍の口で、そこから水を吐き出し、2本の杉は長く空にそびえる角。下に茂る草は常に水がかかって生き生きしており、これは龍の爪のよう。

 

龍は水の神様ですから、川や海、湖、潮の流れなどあらゆるところに関係しているのです。

このように流れる場所に、ちゃんとその姿が現れるんですね。自然の流れがそう形つくるようできているわけ。

 

水源は1カ所だけでなく、少しずつ染み出してくるところが何箇所もある。池や小川の脇でその一つひとつはチョロチョロだけど、絶え間なく湧いているので水面が揺らいでおり、水の底は濁ることがなく澄みきっている。

 

これらが流れ落ちるにしたがっていくつもの湧水が集り、川の流れが太くなっていく。

 

この湧水があるからこそ、水田を育み稲作が営まれるのです。

私の家もこの水脈の範囲にあるので、ここの井戸水なのでしょう。

 

水が清らかなだけで、とても豊かな自然が育まれます。

 

海野みづえ プロフィール

2020年4月より山梨県北杜市に在住。
それまでは企業向けのサステナビリティ経営アドバイザリーを展開。23年間経済と社会の接点の分野をビジネスの立場から取り組んできた。
この間自身の価値観を根本から転換していく意識が湧き上がり、生き方を変革(Transform)することが、サステナビリティの基本と感じる。

現在は自然と接する中で人間らしいライフスタイルを実践し、社会全体をホリスティックにとらえる眼をつちかっている。

創コンサルティング
https://www.sotech.co.jp/

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