創ゾウ人~世界を視る、地球で感じる~

ASIMOにみるニッポンの開発魂

2008年02月29日

先日ホンダのショールームに行ったところ、ちょうどASIMOのデモが始まるところだったのでステージに近寄り見物してきました。ナレーションは英語で、外人の方も何人かいらっしゃいました。

ロボットは技術者にとって究極の成果であり、夢の実現ですね。私も大好きです。犬のロボットAIBOが出た時は、思わず買ってしまおうかと思ったほどです。実用化されている産業用ロボットはたくさんありますが、やはり人の形をして親しみやすさまで追求したASIMOの存在は利益性を抜きにしてとても重要です。

IMG_0007デモでは決まりきった動きしかしてくれなかったのでちょっと物足りなかったですが、走る場面では見ている皆から「お〜」という声が漏れてきました。手も5本指がそれぞれの関節まできちんと再現されています。身長130cmとちょっと小さめのところがかわいくて、脚も長い。終わってから記念撮影してきました。握手をしたかったけれど、触ってはいけなくて残念。

一民間企業が、商品化に直接つながらない研究開発をし続けるのは大変な負担になります。しかし、このような夢のある技術開発に携わる現場があるということは、社員にもとても励みになることです。たった一人のASIMOをつくるために、ホンダの技術者たちは世界中で何百万台もの二輪車や自動車をつくっているといっていいのかもしれません。

ハイテクの成果物を目の前にすると、日本はやはり技術で積み上げてきた国なのだと実感します。最近の株価下落をみて日本企業の将来は暗い、といった気運が広がっていますが、培ってきた技術力には非常な強みがあるのです。ものづくりの基盤がある日本企業について日本人はもっと自信をもつべきだ、むしろそう感じます。

ロボット開発に夢を託したい、という若者エンジニアがこれからもどんどん増えてほしいです。

海野みづえ プロフィール

2020年4月より山梨県北杜市に在住。
それまでは企業向けのサステナビリティ経営アドバイザリーを展開。23年間経済と社会の接点の分野をビジネスの立場から取り組んできた。
この間自身の価値観を根本から転換していく意識が湧き上がり、生き方を変革(Transform)することが、サステナビリティの基本と感じる。

現在は自然と接する中で人間らしいライフスタイルを実践し、社会全体をホリスティックにとらえる眼をつちかっている。

創コンサルティング
https://www.sotech.co.jp/

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