2月の記録的な大雪、東京でもかなり交通に影響が出ましたが、それ以上に大きな被害だった山梨。甲府で110センチの積雪で、私の第二の故郷である北杜市は150センチ以上にもなって、こちらがもう大変だったのです。・・と私は東京にいて、リアルに困ったわけではないですが。
自分の家は屋根の雪にも耐えられていて、直接の被害はなかったです。以前の大雪で、薪ストーブ用の煙突が屋根の積雪に押されて根元で曲がってしまったことがあり、雪よけをつけておいてそれが働いたよう。
今回の大雪で、地域の人同士のつながりの重大さが感じられました。今ではあちらにもご近所仲間ができて、そんな人たちとフェイスブックでつながっているため、彼らの書き込みで状況がリアルに伝わってきました。災害時にこそ、こういうソーシャルネットワークの利用価値が高まることを実感。
写真添付で「積もった雪のうえに屋根の雪が落ちてきて、玄関が埋まってドアが開かない!」「腰まで雪で、かき分けて歩いてる・・」
普段あまり雪は積もらない地域なので、こんなに積もった時の用意ができてないのです。
最初は、みんな大丈夫かな~と心配して気を揉んでいたところが、だんだん「おやっ」という雰囲気になってきたんですね。雪に埋もれて不安になりつつ、まずは自宅周りの雪かきから。みんなどうしているだろう・・・と心細くなってか、FBに次々に状況報告するのです。雪かきで疲れて家に戻り仲間のFBメッセージ読んで、「一人じゃない、皆がんばってるな。」と何だかほっとする。それぞれが自分のことをやりながらも、「つながり」を感じているのがこちらにも伝わってくる。
そのうちFB上でも「○○さんのところ、困っているから助けに行った」「FBでつながっていて困っているヒトは言ってください~。救助隊行くよ」といった伝言板になってきた。
今回の山梨は他県や自衛隊に救助を頼むような「被災地」状態だったのに、悲壮感よりも、「この難題に、みんなで結束して助け合おう!」ととってもいい感じの連帯感が生まれてきたのです。八ヶ岳の皆さんは東京からの移住組が多く、企業中心の都会社会に疑問をもち、田舎に自然とヒトとの繋がりを求めてやってきた人たちだからこそなんだな。
そんな人たちでも、普段は何となくきっかけがつかめなくてごく親しい人だけで集まりがちだったところ、このような惨事。一気につながりが広がり、そして絆が深まったようです。
日本人はホントにいい民族ですよ。都会でもいいコミュニティがあると思うけれど、適度に土地とのつながりがある人間関係ってとってもいいな~と実感した大雪でした。