先日いろいろな企業のCSR関連の方々が集まって、「CSR合宿」を行いました。行き先は、トヨタの白川郷自然學校です。ここでは環境教育も充実しており、NPOと連携して各種の自然散策プログラムを共同して行っています。
http://www.toyota.eco-inst.jp/main.html
オリンピックも終盤。どの選手にとっても、最後まで勝ち残った証の金メダルは最高の栄誉です。そんな中、開催国の中国の金メダル獲得が目立ちます。全メダル数ではアメリカの方が多いのに、金メダル数は中国がダントツ。格別に金にこだわる様子を見て、中国人にとっての金メダルの意味が他の国と随分違うなぁと感じてます。
これから経済発展をいう国では、オリンピックのようなフェアな競技の場は国を代表して戦うという要素が強いです。日本の昔もそうでしたね。あまりに「国」を背負いすぎて、その重すぎるプレッシャーでホント選手はつらかったでしょう。一方で、中国人にとって金を獲るのは文字通り「カネになるから」、ということがミエミエ。
今回陸上百十メートル障害で棄権した劉翔選手を巡る状況を見ていると、何だかめちゃくちゃですね。スポーツ選手なんだから怪我でリタイアはよくあることと思うものの、彼に対する誹謗中傷はあまりにダイレクトで度を越しています。
彼がここまで非難されるのは、多くの主要企業の広告に出演しており、これで多額の収入を得ていたことが大きいです。鍛え抜かれたスプリンターが爽やかにコカコーラを飲む、なんていう姿は広告効果が絶大ですからね。海外の企業は中国市場に食い込むために、どんどんオリンピック選手にカネを払っているのです。金メダリストが量産されれば、劉選手がダメになっても別のナイスルッキングはいくらでもいる。で、若者はまた一攫千金を狙ってオリンピックに挑む・・・、というサイクル。
本人が望んでやっていることだしこれはこれで偉業を達成するためのモチベーションだけれど、何だか違わない?金メダルのために人間が使い捨てされているようで。農村や都市のスラム街で人間扱いされずに命が粗雑に扱われている実状では、スポーツ選手として一躍ヒーローになれれば儲けモノなんでしょうけれど。
オリンピックを巡って熱狂する中国人の極端な行動を見ていると、やはり「この国大丈夫かなぁ」と思ってしまいます。