「もしものため」に人間がつくりだした便利な仕組み、保険。
その「もしも」に遭ってみると、確かに「ああよかった」と安堵する一方で、この仕組みを巡って日頃の人間性が出ることがわかるものです。
先日交通事故に遭い、幸い軽症で済んだのですが保険を使うことになりました。
とっさのことにまず気遣うのが、怪我がないか・・・ということで、自分の身体の点検をする。そしてどうやら大丈夫、となって回りを見回す。今回100%相手の過失だったので、被害者のワタシは全部相手に支払ってもらえるわけですが、こういう時に人それぞれ日頃の姿勢が出ることを実感しました。
全部といっても保険でカバーされる範囲なのです。それを、「とれるだけとってやろう」と何のかのと積み上げて過大に請求しようと考える人たち。
ある医療関係の方は、どのようにしたらよかったか、などいろいろと言ってくれるのですが、「保険出るのに使わなかったら損」がベースのようで、ちょっと違うよな〜と思う。そんな風にふんだくるのが保険の目的でないし、皆がそんなことしたら支払いが膨大になって、結果的に保険料が上がってしまうじゃないか。
保険会社側の対応でも、あれこれ理由をつけて過分な請求を要求してくる人が多いことを伺わせるような態度でした。私はこんなことにいつまでも時間と労力を捕われたくないので、自分で調べ考えてみて、妥当だと思われるところで同意しました。するとあまりにすんなりだったらしく、逆に以外に思われているような反応だった。
何かとクレーマーが幅を利かせている時代。自分だっていつ加害者になるかわからないのだから、何でも言ったもの勝ちと思うのではなく、ちょっと社会全体の仕組みとかコストとか考えて行動したいですね。