途上国問題への関心から、バングラデシュの次はアフリカということでザンビアに行って参りました。
「ところでザンビアってどこ?」
私自身、アフリカのどこなのかはっきり知らないところから始まりです。地球儀を回してみて、南部アフリカの真ん中あたりであることを確認。アフリカというと「とにかく暑い」を連想しますが、南半球ですから今は冬で朝晩はかなり冷え込みました。
滞在のほとんどは首都のルサカであり、外国人向けの無菌地帯にしかおらず深刻な農村地帯にまでは行っておりませんが、ともかく今回はアフリカの大地を踏むことはできました。食事や水にも気をつけていたので、体調も壊すことなく無事に帰国。マラリアに要注意ということで蚊よけには入念に配慮し、これも多分大丈夫でしょう。
ルサカの街を走っている車は日本車の中古車が多く、時々「○○商店」といった商用車のお古がペイントそのままで走っているのです。塗り替えるお金がもったいないのかと思いきや、このようなニホンゴが一種のデザインでおしゃれに見えるらしい。アジアの都市に比べて格段に車の量は少ない。高価なので大事に使っているのか、割ときれいでした。
ルサカ内の主要道路はかなり整備されており、空港から街に続く幹線道路は日本の円借款によるもので(看板がちゃんと立っている)、こういう道はすごく立派。しかしちょっと横道に入ると舗装道であっても穴がボコボコあいており、スピードを出して走ると危険です。十分に整地しないで舗装してしまうため、雨季に地盤の弱い箇所が緩みそこを重量がかかって陥没するのだそうです。道路はODAによるものばかりで、そもそもの予算の問題に加えてその後のメンテナンスが自分たちでできていないのです。地方に行けば舗装道路はないので、ホコリをもうもうとあげ車の底を擦りながら走るという状況。私は郊外移動の際にはマスク着用でした。
やはり国の発展の第一ステップはインフラ整備だと感じます。交通網のほか、電力、水・・・。そのような整備がないので、ルサカのすぐ近くの農村でもこのような土壁に藁葺き屋根の原始的な生活です。井戸が各家にないため、延々と歩いて水汲みをするのが女性の仕事になっています。
しかし、子供たちの笑顔は明るいです。学校のイベントで集まった小学生たち。毎日片道20キロくらい歩いて通ってくる子供も珍しくありません。カメラを向けるとわっと集まってきて、写してあげると大騒ぎです。その場でプリントしてあげられるともっといいのですが。
そして、アフリカ行きの最大の期待は大地に沈む夕日。郊外のロッジの草原でギリギリ見ることができました。キリンやシマウマをみるサファリも体験できて、片道24時間以上かけて行った甲斐がありました。また自然体験しに行きたい!