世界の工場である中国。安価に製品がつくられるその裏側が一体どんな実態なのか、想像するもののなかなか表に出ません。そこに元フィナンシャル・タイムズの中国特派員が果敢に入り込み、実際に労働者にインタビューして書いた本がこれです。副題がThe true cost of Chinese competitive advantage、日本語版のタイトルはかなり直接的で「中国貧困絶望工場」。取材の過程では、...
中国人、ホントは日本が好き
2009年07月7日中国人と聞くだけで、「いやぁ付き合いたくない人種だ」と思う人が多いでしょう。特に年配の方は。そして中国人も日本を敵視しているもの、という先入観がよくみられます。でも、ホントに中国人は日本のこと嫌いなんでしょうか?NOどころか、本心では日本のこと大好き・・。小金持ちが大挙して日本に旅行に来て、デパートでドッサリとブランド品を買って行く様子を見れば、誰でも納得でしょう。上海や北京でも高級デパートは...
漱石文学は昼メロ?
2009年06月15日「明治の文豪なんていうけれど、要するにあれは昼メロなんですよ」ある講演会で何気なく出てきた講師の先生のひと言に私の関心が反応してしまい、ずっと手にしていなかった漱石文学を何冊か読んでみました。中学校の推薦図書を庶民感覚的にバッサリやられ、そんな読み方があってもイイのか・・と新鮮な興味がわきます。なるほど、どれも主人公の若い男性の女性関係にまつわる出来ごとや心理状態がつづられているわけで、確かに...